H28.2.29 原子力災害対策意見交換会 報告

原子力災害対策に関する意見交換会について

  H28.2.29(月)10時〜  防災センター

 

1.安定ヨウ素剤についての情報提供の推進について

      ①島田市と同様に市のホームページへ掲載する件

      ②「広報いわた」の『ドクター教えて』のコーナーなどへ掲載する件

 今年度中に実施するという回答でしたが、どうなりましたか?

<回答>ヨウ素剤についての情報提供が実施されることで、不安になる市民もいると思われる。また、島田市に習うべきか、疑問視する声もある。それから、現段階では指定救護所で配付する予定だが、広域避難計画が決定すると配付場所が変更になる可能性もあるので、まだ検討中であるが、来年度中には実施できるように考えていきたい。(健康増進課)

              

  市内全域ではないが、UPZ圏内に位置する磐田市に暮らす市民として、原子力災害に関する知識を持たずに、子どもたちの健康を守ることは難しいと考える。平成26年度実施の「幼稚園児を持つ母親の防災意識調査」では、『ヨウ素剤について知っていますか?』という質問に対し、約65%の母親が「知らない」と答えた。

 今年度の講座の中でも、原子力災害やヨウ素剤に関する情報提供をしてきたが「初めて聞くことができて、良かった」という感想が寄せられた。

  災害時は、情報を持たない人や心構えができていない人が多いほど、パニックは起こりやすくなり、それに巻き込まれる可能性も高くなると考える。安定ヨウ素剤に関する知識を保護者に提供することは、子育て支援につながると思う。現段階で提供可能な事項だけでも、情報提供していただきたい。(子どもの健康と環境を考える会)

              

  来年度、できるだけ早く安定ヨウ素剤の基礎知識を市民へ提供できるよう、前向きに検討していきたい。(健康増進課)

 

 ③「新聞などに掲載されれば、たくさんの人に関心を持ってもらえるのではないか」というこ

    とで、医療従事者研修で薬剤師会スタッフと粉末ヨウ素剤をシロップに溶かす実習を行う

    際、取材を依頼してはどうか、またその時母親に見学させてもらいたい、と提案した件

                            (H2725日の意見交換会にて)

  →「有効期限切れのヨウ素剤を利用して実施する予定。現在、薬剤師会と相談中。実施する時

      には、母親の見学を可能にする」という回答でしたが、どのようになりましたか?

(健康増進課)

<回答>H25年に県から配付されたものが使用期限切れで廃棄処分になった。これを活用して、来年度の防災訓練(9月か12月)で実習を行う計画中である。新しいヨウ素剤は、4月に県から届く予定。

 

 2.「原子力災害対策について」学ぶ場を作ることについて

  ①藤枝市のように、薬剤師会に依頼してヨウ素剤の基礎知識を学ぶ講座(職員向け、

   市民向け)を開催したらいかがですか?

<回答>ヨウ素剤のことよりも、原子力防災について先に知ってもらいたい。市民は、避難先を早く知りたがっていると思うが。県の計画ができないと無理である。それが出次第、行っていきたい。早ければ来年度後半。遅くとも再来年度と考えている。

 

  原子力防災訓練の実施について

    昨年、袋井商業高校で実施したように、浜岡原子力発電所で放射能漏れを起こす事故が発

      生したという仮定で、教育機関や地域で避難訓練を実施する予定はありますか?

<回答>徐々にやっていきたいが、学校ごとに意識格差がある。

 

 

 

3.必要な時に確実に配付し、服用できるようにする為の取り組みについて

  ①安定ヨウ素剤の備蓄場所や配付方法について、UPZ圏内の11市町で繋がり、どうやってい

      けばよいか考えているということでしたが、その後どうなりましたか?

<回答>いまのところ、担当の職員会議がない、県の計画が出てから、行われると思う。その時は、つながりを作っていく。

   ⑴園や学校では、保管場所がないということで断られたという回答でしたが、その後、保管

        場所の確保などを検討しているのですか?

<回答>現在、市内4ヶ所の支所と急患センターに保管している。しかし、避難先が県で決まれば配付先も救護所ではなくなる可能性もある。

話しは変わるが、県が決めた避難先で市民全員が受け入れてもらえるか分からない。「来てもらっては困る」という自治体もあるのが事実。また、受け入れ先からは、「バラバラに来られては困る」とも言われている。まずは放射性物質を除染しているかをチェックし、避難先を汚染しないような対策が必要となる。

   ⑵ヨウ素剤を服用しても大丈夫か、市民が各自で検査しておけば配付時の手間が軽減できる

        と思います。このような検査を乳幼児検診時に実施したらどうかと提案した件は、どうな

         りましたか?

<回答>難しい。病院では、まず逃げる⇨除染⇨ヨウ素剤の服用という流れになっている。検討する時間がもう少し欲しい。

   ⑶平成25年度の意見交換会の時、「発災時は、ケガ人の対応だけでも大変な状態になること

        が予測される。とても、ヨウ素剤の配付まで手がまわらないと思う」とおっしゃっていま

        したが、その後、速やかに市民へ配付するために、どのような計画を立てていますか?

<回答>今のルールを磐田市だけで変えるわけにはいかない。

   ⑷乳幼児用の粉末ヨウ素剤を配付しやすくする為、新薬開発について国や県などへ要望する

    ことについては、「まだ考えていない」という事でしたが、その後どうなりましたか?

<回答>磐田市だけではできないので、近隣市町とも連携しながら考えたい。

 

4.屋内避難の仕方(注意点)について

 市民が屋内退避時の注意点を理解できるような資料を作成し、磐田市防災ファイルに保存できるようにしたらいかがですか?参考:新潟県長岡市「原子力防災ガイドブック」

<回答>ページを少なめにして検討中。

 

5.市民を安全に避難させる方法について

 ●どのように計画していらっしゃるのか教えてください。

<回答>検討中