講演会「災害時に知っておきたいお金の知識」開催
講師は、NPO法人御前崎災害支援ネットワーク連絡会 代表理事 落合美恵子氏。
★ファイナンシャルプランニング技能士
★日本防災士機構認定 防災士
★ふじのくに災害ボランティアコーディネーターと様々な資格を持っていらっしゃり、多くの被災地に出向いてボランティア活動の経験も豊富なので、現地で体験したことや問題点なども踏まえ、わかりやすく説明してくださいました。
災害が起こったら…
一番大切なことは「命を守る」
次に「食べることに困らないような備蓄品がある」
そして、その次が「生活していけるお金」とのこと。
南海トラフ巨大地震が起きたら…
何県にも及ぶ津波、地震、火災、原発事故などが考えられ、経済損失は致命傷
私たちの生活を守ってくれるのはだれ?
国は、基本的に個人の資産や収入を保証しません
自分の財産は自分で守るしかないのです。
でも、様々な被災者の生活再建に関する支援があるのでこれらを賢く活用してローンを苦に自殺=関連死なんてことにならないように知識を持っておきましょう。
静岡県弁護士ニュースの災害時Q&A集(主な支援制度編)をご覧ください。
分かりやすく様々な支援や対応方法が記載されています。
<落合講師のおススメ情報>
事前に自分でやること 1
災害準備金積立を始めよう!
★毎月3,000円でもいいから決まった金額を貯めておく→一時生活費に充当
銀行員さんと顔見知りになろう!
「あ~、この人はウチの銀行のお客様!」と分かってもらえるように、窓口の銀行員さんと接する機会を作ろう!もしもの時に本人だって分かってもらるようにね!
貴重品の保管方法に気を付けよう!
★印鑑と通帳は別々に!
★権利書、実印、印鑑カードも別々に!
銀行の貸金庫の利用もgood
事前に自分でやること 2
30年のライフプランを立てよう!
●限られた収入でどんな計画にする?
●生命保険金額は以下を参考に!
{子ども一人1,000万円×人数+α}-{遺族基礎年金+遺族厚生年金}-企業団体保険=加入するべき保険金
●健康保険や国民年金の未払いをしない!
事前に自分でやること 3
①地震保険の加入(火災保険とセット)
②火災保険の設定の見直し…新価額特約になっているか?
時価額では入っている意味がないよ~♪
③自動車保険…車両保険(一般)特約により最高50万円支給
(本来は地震災害では支払対象外)
④生命保険の加入…基本的に地震災害は不支払だが…今までの災害はすべて基本金額の支払いがされた(保険会社の能力により差がある)
注目「住宅ローンの返済どうしよう…」と悩んでいる方 覚えてください!!
自己破産(自然災害の場合はブラックリストに載らない)の手続きで、住宅ローンの免除・減額を申し出ることができます。
地震保険や弔慰金、支援金は生活費に充てることができるので、無理に繰り上げ返済して生活に困ることがないようにしましょう。
支払う前に必ず、金融機関に相談!!
発災後に自分でやること 1
口座引き落としを早くとめる(支払の免除や減免)
★税金→税務署、財務事務所、市町村に要相談
★年金→年金事務所に要問合せ
★健康保険→市町村に要問合せ
★公共料金(電気・ガス・下水道・電話など)→契約先へ連絡
「罹災証明書」必要
発災後に自分でやること 2
書類の再発行は弁護士などへ相談!
★権利書
★登記簿
★通帳
★免許証
★証券 など無くしても大丈夫!!「罹災証明書」必要