防災ママ講師ワークショップPart1

 昨年度の学びをママからママへ伝えるための講座作りワークショップ

今日は、簡易トイレの組み立て体験をしました。

これは、昨年度行った「幼稚園児を持つママたちへの防災意識アンケート」で「どんな内容の防災訓練だったら参加したいですか?」という問いに対する答えの中で、第2位に輝いた項目です。

静岡県は、全国的にみても災害への取り組みは充実していて、この簡易トイレも早くから備えられていました。


だから…型が古いのだそうです。

このトイレの名称はBenQuick(ベンクイック)。

重さは70kgあり、和式のトイレです。

最大処理能力は8,000人〜10,000人。(これは、8,000回〜10,000回排泄できると理解してください。大人と子どもでは排泄量も違いますが…)


今は開発が進み、同様の処理能力を持った物が、重さは50kg位に軽減され、洋式トイレが主流になっているそうです。

これが架台で、足を広げ、金具(アジャスター)を付けて、ひっくり返します。

青い部分が排泄物が溜まる部分です。

ヨイショっと、皆でひっくり返しました。

今、職員さんが持っている部品の取り付けが一番やっかいだそうです。

固液分離器と言って、尿だけ排出できるようにする装置です。

架台の点検口を開け、この分離器を入れてグレイの螺旋ホースの部分を排水ホースに差し込み、架台についている固液分離器取り付け金具と分離器をドッキングさせます。

手前の黄色のはエアポンプです。

このやりにくい所は、皆で体験しました。

手すりと排泄する所に前カバーをつけて…う〜ん、トイレらしくなってきたよ。

数本ある支柱を番号通りに合わせて接続したら、幌の内側に差し込み上部をホック(緑の部分)で留めます。

架台の支柱差し込み穴に支柱を差し込み、しっかり固定。

ドアーのつり輪に上ざんを通して固定し、錠金具を取り付けます。

こんな感じ。

屋根もつけてほぼ完成。

みんなでお片づけです。

畳むとこれくらいの箱にキレイに納まります。

これで、終了。お疲れさまでした。


職員さんは、「発災時、指定避難所には数台このトイレがあります。

でも、これを見てもどうやって組み立てればいいのか…触ったこともない人が多いので、「どうしよう、分かんな〜い」という声が上がるはずです。

そんな時、皆さんは、「さぁ、組み建てましょう」とそこにいる人に呼びかけてください。「嫌だ」という人はいないはずです。

そして、皆さんは実際に手を出すのではなく、「ここをやったら次はここだよ」と指示を出す人になってくださいね。指揮をとる人がいるとスムーズに立てられます。」とおっしゃっていました。


「体験できて良かった〜!」「丁寧に教えてくれて分かりやすかった」という声がママたちから、たくさん聞かれました。

でも、排泄物の処理、小さな子どもが使用する時の安全性、衛生面の問題…簡易トイレにはまだまだ問題があります。

ママたちの視点で、皆が気持ちよく使えるトイレになるよう考えましょうね。