ヨウ素剤に関する意見交換会
2/5(木)10〜12時 磐田市防災センターにて
危機管理課1名・健康増進課2名・子どもの健康と環境を考える会8名・磐田市議2名 合計13名参加
<意見交換会の目的>
・市民が放射性ヨウ素131の影響を予防できるようにする
・原子力災害とは何かを市民が理解できるようにする
・災害時のパニックを減らし、市民が落ち着いて行動できるようにする
赤字が意見交換会で職員さんから出された回答や意見です。
定期的に意見交換会を行い、進捗状況などを教えていただきながら、より良い方法を探していきたいですね。
※ヨウ素剤の備蓄と配付等について近隣市の状況を市民へ聞いてみました
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備 蓄 先 |
備 蓄 数 |
配付場所、方法 |
磐田市 |
豊田・豊岡・福田・竜洋支所・急患センター |
全市民3回服用分 +市外の人(通勤、通学、観光、JR利用者分) 丸薬402,000丸 →1,331,000丸(H26年度末) 粉末2,175g |
指定救護所(11ヶ所) 医師の問診後、薬剤師等が配付 |
掛川市 |
掛川市役所・大東支所・掛川市南消防署 |
市民全員分(26年度) 来年度は市民数×3回分を用意するよう準備中 |
配付の指示が出次第、問診後に救護所、避難所、避難途中のバスの中など |
袋井市 |
袋井市役所、浅羽支所 |
40才未満の市民と 40才以上で妊婦へ1回分(27年2〜3月に残り全市民分を備蓄予定) |
備蓄している市役所、支所にて問診の上、配付予定 |
・31km圏内は、県で用意、貸与
(使用期限が過ぎたもの、未使用のものは県へ返却しないといけない)
・31km圏外は、市独自で用意
・5km圏内でも3歳未満の子どもは事前配付対象外(避難先で配付)
・ヨウ素剤だけではなく、粉末を服用する乳幼児用にシロップや水も備蓄して
いる
1.市民がヨウ素剤についての知識を得るにはどうすれば良いか?
<県内市町の事例>インターネットで検索すると記事が出てきます
島田市…ホームページ「安定ヨウ素剤について」紹介(2013年3月29日)
藤枝市…H27.1.7 危機管理研修会「安定ヨウ素剤の基礎知識」開催
対象:自主防災部長(自治会長)、防災要員となっている市職員
講師:一般社団法人藤枝薬剤師会 薮崎氏
吉田町(住吉)…加藤内科医院にて診察室にヨウ素剤の効果を示した紙を置き、
診察の合間に患者らに説明、希望者には販売。(2012年2月から)
<磐田市内幼稚園児を持つママたちの現状>
約2900名へアンケートを実施 回答511枚(回収率18%)
☆安定ヨウ素剤について知っていますか?という問いに対して
知っている11%・聞いたことはある23%・知らない65%・未記入1%
●磐田市では、何ができるか?
<情報提供>
・冊子「いわた子育て情報誌わわわ」への掲載(出産した人へ)
→母子手帳発行時に配付するよう検討中、原稿を健康増進課に確認してもらう
屋内退避の個所★ヨウ素剤を飲もう!という部分のみ削除(多くの人はまだ、持っていないので、今後ここに掲載できるようになるといい…)
・冊子「いわた子育て情報誌わわわ」の防災に関するページを子育て支援セン
ターなどで配付(乳幼児を持つ保護者へ)
→冊子「わわわ」に掲載できれば可能
・島田市のようにホームページへ掲載(インターネットが見られる環境にある人へ)
→前向きに検討する
・広報「いわた」ドクター教えて欄などへ掲載(市民へ)
→何月号に掲載するか、考えていきたい(防災訓練がある時期など)
新聞などに掲載されればたくさんの人に知ってもらえるのでは…
ヨウ素剤に関することで新聞取材などしてもらうことはできないか…医療従事者研修で薬剤師会スタッフと粉末ヨウ素剤をシロップに溶かす実習を行う予定。その時に取材を依頼する
<学ぶ場を作る>
・勉強会の開催(妊婦、親など保護者、PTAの会合、地域の方たちの集まり、小中高など学校で教師と生徒たち、教育や保育など子どもに関する仕事をしている人たちを対象にして)→出前講座「防災」「医療」でできる
・乳幼児検診や両親学級、健康診断などで説明会を行う。
→保健師や子ども部と相談していく
・消防署で開催している救急法講座の内容に取り入れる。
→この講座は、体験に時間がかかるので説明時間を取ることは難しい。危機管理課が担当する出前講座なら可能
この他、防災訓練の時や高齢者の会合でもやっていったらどうか
2.必要な時に確実に配付し服用できるようにするためには、どうすれば良いか?
<備蓄場所の検討>
・避難所に指定されている小中学校へ備蓄して、緊急時はすぐに生徒・児童へ配布、服用できるように整えたらどうか?
<メリット>
行政担当職員さんが、備蓄場所まで取りに行き、救護所へ届けるという時間と手間を省 くことができる。また、道路状況や余震の有無などで運搬に支障がでないようにでき る。そして、市民は、救護所か避難所のどちらか近い方へもらいに行くことができる。
→学校へ打診したが、保管場所がないということで断られた。管理できる冷蔵庫が必要。
<ヨウ素剤を服用しても大丈夫か各自が検査をしておく>
・かかりつけ医へ行き、ヨウ素剤を服用しても大丈夫か検査(問診)を受け、証明書を 発行してもらえばどうか?
<メリット>
配付場所での問診時間を省くことができ、スムーズに配付できる。
医師は、けが人の救助に専念できる。
→乳幼児検診でできるのでは?医療受給者証の裏面などに証明欄をつける等
<事前に必要な世帯に配布する>
・上記の勉強会参加者のうちで希望者へ配付したらどうか?
<メリット>
救護所などで配付するには、医師や薬剤師の確保が大変と聞いたので、それを改善でき る。また、放射性物質の拡散が懸念される状態の時は、屋内退避をしている方が良いの で、そのような時に服用するためには自分で持っていることが必要となる。
配付場所がパニック状態にならないか…それも回避できる。
※この場合、使用期限を過ぎた物を市で回収する義務があるのか?
→県へ返却しないといけない。転入、転出の人の管理が難しい。
乳幼児へ粉末の薬を配付できない。
<磐田市内でヨウ素剤を販売する薬局を作って欲しい>→薬剤師会と話し合う
・磐田薬剤師会の防災担当村松先生からは、市で備蓄してあるので磐田市内の
薬局では販売しないと伺った。市から薬局への働きかけはできるのか?
<乳幼児が服用できるゼリー状のヨウ素剤の開発は進んでいるのか?>
・影響を受けやすい乳幼児が確実に服用するため、配付しやすく、服用しやす
い薬の開発を市として要望してはどうか?
<メリット>
月齢に合わせて調合しないといけない薬剤師さんの手間を省くことができる。
また、調合する場所や器材の確保も不要になる。
→粉末の個包装がなぜできないのか…?
3.その他(11/30講演会参加者からの質問について)
・ヨウ素剤配付マニュアルがあっても、その通りにできるのか?
医師の具体的な対応は考えられていない。ケガ人の対応でさえどうなるのか分からない状態なので、ヨウ素剤のことまで手がまわらないだろう
・避難先は?
県が作る広域避難計画が決まっていない=逃げ場、逃げる先が決まらない