11/30(日)第4回「ぜったい役立つ!

               ママの防災力UP講座」

   講演会「私たちが創る子どもの未来〜“もしも”に備えて〜」

講師:環境省認定環境カウンセラー・静岡放射能汚染測定室代表 馬場利子さん

   <プロフィール>

    ”健やかな命を未来に”をキーワードに環境や生命に優しく、幸せを実感できる

    暮らし方を具体化する活動を続けている。

    著書:『未来のページは「私」が創る』(地湧社)


 原子力災害対策重点区域(浜岡原発から31キロ圏内)に暮らす私たち。

磐田市は、原子力発電所で事故が起これば一定期間のうちに高い放射線量が達する可能性がある地域とされています。

 私たちは、“もしも”の時にパニックにならず、少しでも落ち着いて行動できるよう原子力災害に対する知識を得て、対策を学びたいと考えていました。しかし、このようなことを学ぶ場が今までほとんどありませんでした。福島原発の事故により安全神話が崩れた今、母親として、子どもたち、そして子どもたちの未来を守っていくためにも必要で大切な情報をたくさんの方と共有したいと思い、この講演会を開催しました。

 また、今回は馬場さんの講演会後、NPO法人磐田薬剤師会 防災担当 村松弘也先生にご協力いただき、ヨウ素剤について(磐田市の備蓄状況と配布方法)ミニ講座という形でお話していただきました。備蓄はあっても、必要な時に市民に配布できるのか、放射性物質の影響を受けやすい乳幼児がちゃんと服用できるためには…まだまだ、はっきり決まっていないことがあるようです。 市民の視点から行政に負担をかけず、必要な時、安全にヨウ素剤を服用するにはどうすればいいか…できることを考えていきたいですね。

 

 福島原発事故の後、母子疎開して暮らす人たちはまだまだたくさんいらっしゃいます。事故から4年近く経っても家族がバラバラのまま、精神的にも経済的にも大変な思いをしていらっしゃいます。中には不安を抱いたまま、戻って生活せざるを得なくなったという方の話も聞きました。

 不安に思っているだけではなく、まず一歩を踏み出すために知ることから初めていきましょう。そして、できることから取り組んでみましょう。この講演会の中には、すぐに実行できる対策や安心して暮らすためのヒントがたくさんありした。

 家族、パートナーやご両親ともよ〜く話し合っておきましょう。その時、どういう行動が取れるのか…悩み不安に思っているあなたは、決して一人ではありません。皆で一緒に考えていきましょうね。

 

 講演会の内容を遠州webTV萩原さんが映像に収めてくださいました。講演会に参加できなかった方とも情報を共有できて嬉しいです。どうぞ、ご覧ください。